2021.08.27
糖質が不足するとどうなる?起こる症状や低血糖のリスク
こんにちは!食と健康をサポートするリセライーツの椿本です。
糖質は、体にとってなくてはならない栄養素のひとつ。
実は、糖質が不足すると健康に良くないさまざまな症状が出ます。
血糖値が極度に下がる低血糖症の状態が続くと大変危険です。
今回は糖質が不足したときの症状や危険性を解説。
低血糖状態になってしまった場合の対処法もご紹介します。
低血糖かも? と思ったときにすぐ対処できるよう、症状や対処法を知っておきましょう。
目次
糖質が不足するとどんな症状が出てくる?
糖質は、人間の身体や脳を動かすためのエネルギー源です。
糖質が不足すると体や脳がエネルギー不足の状態になり、こんな症状が現れます。
- だるい
- 疲れやすい
- ふらつく
- やる気がでない
- ぼーっとする
- 空腹時にウトウトする
- イライラする
- 不安になる
また、糖質が足りないと、脳は血糖値を上げるホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどを分泌します。
これらのホルモンは精神的に強い影響を与えるもので、過剰に分泌されると訳もなくイライラしたり、不安な気持ちや落ち込んだ気持ちになったりしてしまいます。
糖質の不足による「低血糖症」とは? 危険な症状に注意
低血糖症とは、体に必要な糖質が不足することで心身に不調が起こる状態です。
血糖値(血液中のブドウ糖の量)約70mg/dL以下が目安の基準で、血糖値レベルに応じてさまざまな症状が現れます。
血糖値約約70mg/dL以下:交感神経症状が現れる
- 汗をかく
- 動悸
- 顔色が青白くなる
- 手や指が震える
- 不安な気持ちになる
血糖値約約50mg/dL程度:中枢神経症状が現れる
- 頭痛
- 目がかすむ
- 集中力や注意力が低下する
- 生あくびが出る
血糖値約約50mg/dL以下:命に係わる重篤な症状が現れる
- けいれん
- 異常行動
- 意識障害
血糖値が70mg/dL以下になっても症状が現れない方もいますが、その場合も低血糖状態であることには違いないので注意が必要です。
血糖値が下がっても発汗や手の震えなどの症状が出ない方は、自覚がないまま低血糖症が悪化し、重い中枢神経症状が突然現れることになり大変危険です。
逆に、血糖値が70mg/dL以上でも、低血糖症状があれば低血糖症と診断されることもあります。
糖質制限ダイエットを行なったりやめたりを繰り返したり、逆に糖質を一気に摂りすぎた際に、膵臓が疲弊してインスリンをコントロールできなくなり低血糖に陥ることも。
過度なダイエットにならないよう気をつけ、適切な糖質量を摂ることが大切です。
低血糖症かなと感じたときの対処法も知っておこう!
低血糖症かな? と感じたら、まずは糖質を補給!
消化吸収が速いブドウ糖を含む食品や飲料水を摂取すると良いです。
たとえば、ゼリー系飲料や果物・野菜ジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、ラムネ菓子などがベスト。
「低血糖症には甘いものを食べる」というのを聞いたことがあるかもしれませんが、中でも糖質の吸収の速いブドウ糖がおすすめです。
低血糖症になりやすいのは、ダイエットのために食事量や炭水化物を抑えているときや空腹で運動した後、入浴後など。
食事の際に糖質が少なかったり、運動により血糖値を下げるホルモンの効果が高まったりするためです。
極端な食事制限は避け、空腹時の運動や入浴なども気を付けましょう。
低血糖症になってしまった状況を把握し、どんなときになりやすいのか考えることで低血糖症を予防することができると思います。
ただし低血糖の症状があると自己判断していても、実は違った! というケースもあります。
低血糖症かもしれないと感じたら早めに受診し、医師の診断を仰ぎましょう。
糖質の不足で起こる症状と対処法を把握し、低血糖症を防ごう
糖質が不足すると体や脳のエネルギーが不足し、だるい、疲れやすい、集中力や判断力が落ちるといった症状が出ます。
血糖値を上げるために分泌されたホルモンに影響され、イライラする、不安になる、気分が落ち込むといった精神的な症状が現れることも。
また、血糖値が約70mg/dL以下となり、心身に不調が現れる状態は低血糖症です。
血糖値の値に応じて、軽度なら発汗や動悸などの交感神経症状、中度は頭痛や生あくびなどの中枢神経症状が現れます。
血糖値が約50mg/dL以下になると、けいれんや意識障害など命に係わる重篤な症状を引き起こすこともあり大変危険です。
低血糖症の症状があったら、ブドウ糖を含む食品や飲料などで糖質を補給!
どんなときに症状が出たのかを考え、同じ状況を避けることで低血糖症になることを防ぐことができます。
低血糖症かなと感じたら早めに受診し、医師の診断を仰ぎましょう。